【医学部で学ぶということ】臨床実習:第二内科
2週間の第二内科の実習が終わりました。
私の学校には第一から三まで内科があって、「研究の一内、臨床の二内、弁当の三内」と言われています。
今回は臨床に定評のある第二内科の実習ということで、期待しておりました。
第二内科では、消化管、糖尿病、腎臓、脳血管の4つのグループがあります。
私は消化管のグループになり、潰瘍性大腸炎の患者の担当となりました。
自分の免疫によって大腸が攻撃されてしまう病気で、比較的珍しい病気ですが国家試験にはよく出題される病気です。
ステロイドなどで炎症を押さえる治療を行うのですが、欧米では糞便移植という治療も行われています。
その名の通り、健康な人の便を水に溶かして患者の腸に注入し、腸内細菌の環境を整える治療です。
腸内細菌はさまざまな疾患に関与しているとされていて、最近は腸内フローラを整える食品がテレビで紹介されたりと、注目を浴びつつある分野です。
第二内科の実習が他の科と違ったところは、学生がカルテの記入を行うところです。
担当の患者を割り当てられ、診察に行って所見をカルテに記入します。
その後、担当の教員の指導を受けるということを毎日繰り返します。
他の科と比べると作業が多いのですが、先生も熱心に指導してくれるため、充実した実習でした。
回診の時の先生方の患者さんへの接し方も、他の科に比べて穏やかで丁寧な印象を受け、さすが臨床の二内と呼ばれるだけのことはあるなと感じました。
最終日にうなぎ弁当を出してくれるのですが、先生たちが学生の頃から続いている伝統だそうです。
学生担当の先生は2週間おきにうなぎを食べることになるので、さすがに飽きたと言っていました・・・ぜいたくな悩みですね。
次は整形外科を回ります。