【医学部で学ぶということ】臨床実習:第二外科
第二外科の実習が終わりました。
上下関係の厳しい医局だと聞いていたので身構えていましたが、想像していたよりずっと気さくな雰囲気でした。
実習は毎朝7時からと他のどの科よりも早く、ハードな実習でした。
第二外科には肺、乳腺、消化管、肝臓、血管などさまざまな手術を行うチームがあります。
これだけいろいろな種類の手術を行う外科医局は他にないそうです。血管グループ以外は癌が主な疾患です。
大きな手術になることが多く、8時間以上かかる手術もザラです。
朝8時から始めた手術が日をまたぐことすらあります。
その間執刀する先生たちは食事はおろかトイレにすら行くことができません。
非常にハードです。外科系は体育会系だといわれる理由がよくわかります。
それぞれのグループは1~2日おきに手術を行っていますが、複数のグループがあるので、毎日手術があります。
どの日にも手術直後の患者さんがいるので、他の科と違って毎日回診が行われています。
回診は朝あって学生は7時集合なのですが、先生たちは毎朝6時に病院に来ているそうです!
他の科でもそうですが、近年は内視鏡手術がメインです。
内視鏡を使った手術は術後の経過が良く、早く退院することができます。患者さんにとっていいのはもちろん、病院側にとっても病床の回転率が良くなるため好都合です。
しかし実は、外科医にとっては手術が長く難しくなるためメリットはありません。
ハードな仕事をこなし、難しい手術をがんばってくれている外科の先生たちには頭が下がります。
自分が治したという実感を一番得られるのは外科医だと思います。
実際多くの先生がそこが外科のいいところだと言っています。
外科医は漫画やドラマでよく取り上げられるため、かっこいい花形的なイメージを持っている受験生も多いと思います。
ハードな仕事ですが、体力に自信のある学生にはぜひチャレンジしてもらいたいですね。