【第121回対策】医師国試ブループリント完全ガイド|119・120回の傾向から読み解く5つの対策


CES 医師国試予備校|第121回対策
第121回医師国試
ブループリント対策の全貌
第119・120回の出題傾向から読み解く、第121回(2027年2月実施予定)に向けた
対策戦略を、CES医師国試予備校の現役医師講師が徹底解説します。

医師国家試験の出題基準(通称ブループリント)は、厚生労働省が約4年ごとに改訂する試験範囲の指針です。第118回試験から適用された現行の出題基準は、第119回・第120回でも継承されており、第121回(2027年2月実施予定)も同基準が適用される見込みです。

本記事では、第119回・第120回で実際にどのような出題があったのかを振り返り、その傾向から第121回に向けてどのような対策を取るべきかを、CES医師国試予備校の現役医師講師の知見をもとに整理します。

📋 この記事でわかること
  1. 医師国試の出題基準(ブループリント)の基本構造
  2. 第118回改訂で追加された主要項目と119・120回での実出題例
  3. 第119・120回で顕在化した最新の出題傾向
  4. 第121回に向けた具体的な対策5つ
  5. 既卒生(既卒合格率54.6%)が特に注意すべきポイント
  6. CES医師国試予備校の国家試験対策コース詳細
  7. よくある質問(FAQ)

POINT 01
医師国試のブループリント(出題基準)とは何か

医師国家試験の出題基準は、厚生労働省医道審議会医師分科会が策定する試験範囲・出題項目の指針です。受験生の間では「ブループリント」とも呼ばれます。

この出題基準は約4年ごとに改訂され、その時々の医療技術の進歩、疾患構造の変化、社会的要請を反映して項目が追加・修正されます。試験はこの基準に基づいて作問されるため、改訂内容を把握することは合格戦略の最初のステップです。

📜
所管
厚生労働省
医道審議会医師分科会

🔄
改訂頻度
約4年ごと
(第118回より新基準)

📚
構成
必修問題・
医学総論・医学各論

📅
第121回
2027年2月実施予定
同基準を継承見込み

出題基準は厚生労働省の公式ページで公開されており、誰でも確認可能です。受験対策の第一歩は、この公式文書に目を通し、何が「出題されうる項目」なのかを把握することから始まります。

POINT 02
第118回改訂で追加された項目と119・120回での実出題例

第118回医師国家試験から適用された出題基準改訂では、近年の臨床現場と社会医学領域で重要性が高まったトピックが追加されました。追加項目は早速第119・120回で出題されており、第121回でも継続的にフォローされる見込みです。

改訂で追加・強化された主な領域
血液
ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
抗凝固療法中の重大な合併症。第119回119D8で実出題済。今後も循環器・血液領域で頻出と予想。

公衆
アデレード宣言
健康への取り組みに関する国際的合意。第119回119F7で実出題済。健康政策・公衆衛生領域の重要トピック。

薬理
「ステロイド」→「グルココルチコイド」表記の変更
第118回から治療薬の正式名称表記に変更。問題文の読み取りに注意が必要。第121回でも同様の表記が継続。

必修
必修問題ガイドラインへの疾患追加
第118回以降、OSCE・臨床実習を意識した手技・診察方法の出題が増加(鼻咽頭ぬぐい液採取、虫垂炎の診察方法など)。

最新
最新の薬剤・治療ガイドライン反映
SGLT2阻害薬の心不全への適応など、近年の治療アップデートが臨床問題に反映。第120回で特に顕著

💡 重要な視点

改訂で「あえて追加された項目」は、出題者側に「出題したい」という明確な意図があると考えるべきです。第119回でHIT・アデレード宣言が早速出題されたように、第121回でも改訂で追加された項目は引き続き出題リスクが高い領域です。

POINT 03
第119・120回で顕在化した出題傾向の変化

第119回・第120回の出題を分析すると、出題基準改訂以降、「単純な暗記」では解けない問題が明確に増えています。第121回受験生が押さえるべき3つの傾向変化を整理します。

傾向 1
複数病態の組み合わせを問う複合臨床問題の増加

第119回では、1つの疾患のみが関わる病態ではなく、2つ以上の疾患・薬剤が絡む問題が増加しました。例えば119D44では「甲状腺機能亢進症の抗甲状腺薬服用中の発熱」という、無顆粒球症の合併を疑わせる複合的な臨床判断が問われました。

📌 第121回対策:単一疾患の暗記ではなく、「疾患同士の関連」「薬剤副作用と原疾患の重なり」を意識した学習が必要。

傾向 2
最新ガイドラインへの「知識アップデート」を問う問題

第120回で特に顕著だったのが、頻出疾患の診療フローに最新の治療要素を組み込んだ問題です。慢性疾患の薬剤選択、心血管・代謝領域の治療の組み立て、感染症の治療選択などで、古い知識のままでは正答できない構造が作られています。

📌 第121回対策:頻出領域に絞り、第一選択 / 次の一手 / 副作用と禁忌 / 条件(腎機能・妊娠・併用薬)をセットで把握する。

傾向 3
「むやみに追加検査・侵襲的処置を行わない」判断を問う問題

第120回では、軽症・無症状・自然軽快が見込める状況での「経過観察」「説明と同意」を選ばせる問題が増加しました。これは禁忌肢対策とも深く関連し、知識量だけでなく「臨床医としての判断」が問われる傾向の表れです。

📌 第121回対策:「攻めより守り」の判断を意識。侵襲的処置・投薬は常に禁忌条件を確認するクセをつける。

POINT 04
第121回に向けた具体的な対策5つ

これまでの傾向分析を踏まえ、第121回(2027年2月実施予定)に向けた具体的な対策を5つに整理します。

対策 01
改訂出題基準の追加項目を網羅的にチェック
厚生労働省公式ページで第118回以降の出題基準を確認し、追加項目(HIT、アデレード宣言など)をリスト化。第119・120回で既出のものも、第121回では「形を変えて」再出題される可能性があります。概念だけでなく、臨床的な使われ方まで理解しておく。

対策 02
頻出疾患の最新治療ガイドラインへのアップデート
第120回で「知識のアップデート」を問う問題が顕在化したことから、第121回でも継続が予想されます。すべての疾患を網羅するのではなく、頻出領域(循環器・代謝・感染症など)に絞って第一選択薬・禁忌・併用注意をセットで覚える。臨床実習で実際の処方に触れることも有効です。

対策 03
複合臨床問題への対応力強化
第119回以降、複数の病態・薬剤が絡む問題が増加しています。過去問演習では「設問で問われていない隠れた病態」も意識して読み解く練習を重ねる。年度別演習だけでなく、病態別・症候別に問題を再整理する学習法が効果的です。

対策 04
禁忌肢を回避する「守りの臨床判断」を徹底
第120回でも禁忌肢「3問以下」が合格基準でした。知識があっても禁忌を踏むと不合格になります。「迷ったら安全策」「侵襲的処置は禁忌条件を確認」「同意取得」の3原則を徹底。一般問題の禁忌肢は常識で判断できるものが多く、過剰に難しく考えすぎないことも重要。

対策 05
必修問題のOSCE・実臨床系出題への備え
第118回以降、必修問題で手技系・診察方法を問う問題が増えています(鼻咽頭ぬぐい液採取の手順、虫垂炎の診察方法など)。臨床実習に積極的に取り組み、OSCE練習で身につけた手順を「言語化」して記憶することが対策の鍵です。

POINT 05
既卒生(既卒合格率54.6%)が特に注意すべきこと

第120回医師国家試験では、新卒合格率94.7%に対して既卒合格率は54.6%と、依然として大きな差があります。第121回を既卒生として受験する場合、以下の3点が特に重要です。

⚠️ 既卒生が直面する3つの壁
① 出題基準の「新規追加項目」が学生時代と異なる
在学中に学んだ範囲と、現行の出題基準で追加された項目に「ズレ」がある可能性。必ず最新の出題基準を再確認

② 最新治療ガイドラインへのアップデートが遅れがち
SGLT2阻害薬の心不全適応など、近年大きく変わった治療領域は要注意。過去問だけでは対応できない

③ 学習習慣の維持が困難で計画が崩れやすい
大学という「強制力」がない状態で1年間の学習を継続するのは、自己管理だけでは限界がある。個別指導と進捗管理が極めて有効

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よくある質問(FAQ)

Q
医師国家試験のブループリント(出題基準)とは何ですか?
A

医師国家試験の出題基準(通称ブループリント)は、厚生労働省が公表する試験範囲・出題項目の指針です。約4年ごとに改訂され、医療や社会の変化を反映して項目が追加・修正されます。第118回試験から新しい出題基準が適用され、第121回(2027年2月実施予定)でも継承される見込みです。

Q
第119・120回ではブループリント改訂がどう反映されましたか?
A

第119回ではヘパリン起因性血小板減少症(119D8)アデレード宣言(119F7)が追加項目から実出題されました。第120回では知識のアップデートを問う問題(最新の薬剤治療など)の比重が増し、選択肢の複雑化により最後の2〜3択で迷う問題が増加しました。第121回もこの流れを継承すると予想されます。

Q
第120回医師国家試験の合格率はどうでしたか?
A

第120回医師国家試験の合格率は全体91.6%、新卒94.7%でした。前回の第119回(92.3%)からはやや低下しています。一方、既卒合格率は54.6%にとどまり、新卒との大きな差は今年も解消されていません。

Q
第121回に向けて最も重要な対策は何ですか?
A

(1)改訂出題基準の追加項目の継続フォロー、(2)頻出疾患の最新治療ガイドラインへのアップデート、(3)複合臨床問題への対応力強化、(4)禁忌肢を回避する安全思考の徹底、(5)必修問題でOSCE系手技問題への準備、の5点が最優先です。

Q
第120回で見られた出題傾向の変化は?
A

頻出疾患の診療フローに最新の治療要素を組み込む形の問題が増えました。慢性疾患の薬剤選択、心血管・代謝領域の治療の組み立て、感染症の治療選択などで、古い知識のままでは選べない場面が作られています。また、「むやみに追加検査を行わない」ことを選ばせる問題も増加しています。

Q
禁忌肢で不合格になるケースは多いのですか?
A

禁忌肢は近年「4問以上選択で不合格」が基準となっており(第120回も3問以下が合格基準)、知識量があっても禁忌を多く選ぶと不合格になります。患者の生命・安全に重大な損害を与える行為が禁忌とされ、侵襲的処置や投薬の判断時には常に「最も安全な選択肢」を選ぶ思考法が重要です。

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AUTHOR|執筆者紹介
岩崎 陽一(いわさき よういち)
株式会社アクト 代表取締役

医師・歯科医師・薬剤師・看護師・獣医師・心理師・医学部受験の7部門を展開する株式会社アクト代表。グロービス経営大学院(MBA)在籍。医療系教育事業に15年以上携わり、国家試験対策における個別最適化指導の普及に取り組む。