【CBTの計算問題・統計問題を1ヶ月で攻略する】―計算・疫学が苦手な人のための集中対策プラン

本記事では、要所を効果的に押さえつつ、「解けない」状態から「安定して取れる」状態まで引き上げる対策をを提示します。
1CBT計算問題の正体を知る
まず強調したいのは、CBTで出題される統計は研究者レベルの統計ではないという点です。もちろん高度な数式展開や理論証明は求められません。
問われるのは主に、
- 2×2表の理解
- 基本式の適用
- 結果の正しい解釈
です。
つまり、数学力よりも「単純な概念の理解」、「手順の固定」と「パターン認識」が重要です。
2頻出テーマの優先順位
出題頻度が高く、必ず押さえるべき分野は以下のようなものが挙げられます。
- 感度と特異度
- 陽性尤度比、陰性尤度比
- 相対危険度(RR)
- オッズ比(OR)
- 寄与危険度
- NNT(治療必要数)
- 95%信頼区間
- 有意水準とp値
- t検定、χ二乗検定の概念
- 薬物半減期
- 輸液速度計算
- クレアチニンクリアランスの計算
対策を行う際はまずこのように主要に聞かれうる範囲に絞ることが最重要戦略です。
3最低限マスターすべき式
統計の計算などは定義を把握しないことには太刀打ちできません。
- 感度=真陽性/(真陽性+偽陰性)
- 特異度=真陰性/(真陰性+偽陽性)
- 相対危険度=曝露群発症率/非曝露群発症率
- オッズ比=ある要因(曝露)がある群とない群で、ある結果(疾患など)がどれくらい起こりやすいか
- 寄与危険度=曝露群の発症率 − 非曝露群の発症率
- NNT=「ある治療を何人に行えば、1人のイベント(死亡・発症・再発など)を防げるか」=1/絶対リスク減少
最低限ここで挙げたものは覚えるようにしましょう。ここで重要なのは「暗記」ではなく「統計量の意味を説明できること」です。口頭で説明できれば、本番でも忘れることなく計算が可能です。
41ヶ月集中ロードマップ
毎日30分でも計算問題の演習を行うようにしましょう。計算問題は実際に計算をしてみることでしか上達しないためです。正答率は気にせず、まずは問題に取り組むことから始めましょう。
間違えた、もしくは自信のない問題については必ず表などを書いて統計量の計算方法について整理しておきましょう。
本番では時間制限が厳しいため、慣れてきたら1問3分以内を目安に演習しましょう。計算スピードや立式速度を早める工夫をしましょう。
ここでは何度も間違えた問題・類題のみをまとめ、重点的に復習を行うようにしましょう。何度も演習・計算を行うことで解き方を身体に覚え込ませましょう。
5統計が苦手な人の典型的な間違いポイント
- 問題文が長いと混乱する
- 曝露群と非曝露群を逆に置く、パーセントを小数に直さないなどの計算ミス
- 問題文中の使用しないダミー数字に引っかかる。
- 信頼区間の意味が曖昧
6毎日のルーティン設計
統計に限らず、「数日かけてまとめて演習し、また数週間後に行う」と細かい暗記事項や計算方法を忘れてしまいます。最低1日10分でもよいので、必ず統計の範囲は計算方法を思い出すために触れておきましょう。
7なぜ統計は伸びやすいのか
統計は暗記量が少なく、理解と反復で伸びる分野です。苦手意識の正体は「曖昧なまま放置してきた時間」にあります。逆に言えば、毎日触れれば必ず克服できる分野であるため、計画的に弱点範囲を潰していきましょう。
8まとめ
CBTの計算問題対策で最も重要なのは、「範囲を絞ること」「解く手順を固定すること」「繰り返し反復すること」の3点です。
統計が苦手な学生ほど、あれもこれも完璧にしようとするのではなく、まずは頻出の最小セットに集中することが得点への近道になります。
統計は才能が必要な分野ではありません。解き方の“型”を身につけ、計算方法が自然に思い出せるように練習を重ねれば、必ず安定して点数が取れるようになります。
1ヶ月あれば十分に克服可能です。今日から一つずつ積み上げていけば、本番では「苦手科目」ではなく「得点源」に変わっているはずです。
