初期研修でアンマッチになったら?二次募集の探し方と応募対策

初期研修でアンマッチになったら?二次募集の探し方と応募対策【2026年度】

CES医師国試予備校|最終更新:2026年11月6日|監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)

この記事の要点

  • アンマッチとは、希望順位表を登録したものの研修先が決まらなかった状態です。2026年度は希望順位登録者9,789人のうち850人がアンマッチとなりました。
  • アンマッチは国家試験の不合格や卒業不可を意味しません。マッチング後に空席1,611席が残っており、空席のある病院の二次募集に応募できます。
  • 空席の約88%(1,418席)は6都府県以外の41道県にあります。大阪府(6席)や兵庫県(4席)など都市部に限定すると、選択肢はかなり限られます。
  • 11月2日〜30日は第121回医師国家試験の出願期間です。二次募集の応募書類と国試の出願書類を同時に管理し、学習も止めないことが大切です。
2026年度のアンマッチ者
850人
希望順位登録者9,789人中
マッチ後の空席
1,611席
募集定員10,550人中
41道県にある空席
1,418席
空席全体の88.0%
第121回医師国家試験
2/6・2/7
2027年(令和9年)

1.アンマッチとは何か

アンマッチとは、初期臨床研修マッチングで希望順位表を登録したものの、研修先(研修プログラム)が決まらなかった状態を指します。2026年度(令和8年度・2027年4月研修開始)は、希望順位登録者9,789人のうち8,939人がマッチし、850人がアンマッチとなりました。希望順位表を登録しなかった290人は、この850人には含まれません。

アンマッチは、医師国家試験の不合格や医学部の卒業不可を意味するものではありません。また、アンマッチという結果だけで本人の学力や能力を判断することもできません。マッチングは学生と病院の双方が相手を希望順位表に登録した組み合わせの中で研修先が決まる仕組みであり、病院の選考結果や、どの病院に登録したかという組み合わせが結果に影響します。

なお、マッチした人も医師国家試験に合格しなければ研修を始められません。アンマッチになった人もマッチした人も、国試合格が研修開始の前提である点は同じです。全国の統計は「2026年度初期研修マッチング結果」で詳しく解説しています。

2.結果発表後のスケジュールとやること

二次募集は、国家試験の出願や卒業試験と重なる時期に進みます。まず、研修開始までの主な日程を確認しておきましょう。

図1.マッチング結果発表から研修開始までの主な日程

2026年10月22日(木)14時
マッチング結果発表
研修プログラム別の定員・マッチ者数・空席数も公表されます。

結果発表後〜
空席のある病院が二次募集を開始
締切・選考日は病院ごとに異なります。「定員に達するまで」とする病院もあります。

2026年11月2日(月)〜30日(月)
第121回医師国家試験の出願期間
郵送の場合は11月30日までの消印が必要です。

2027年2月6日(土)・7日(日)
第121回医師国家試験

2027年3月9日(火)14時
卒業証明書の提出期限
卒業見込証明書で出願した人が対象です。

2027年3月16日(火)14時
合格発表

2027年4月
臨床研修の開始

出典:医師臨床研修マッチング協議会「令和8年度 研修医マッチングの結果」、厚生労働省「医師国家試験の施行について」(第121回)

結果発表直後は、次の順番で動くと情報を取りこぼしにくくなります。

順番 やること ポイント
1 空席のある研修プログラムを洗い出す 厚生労働省掲載の「研修プログラム別マッチング結果」で空席数を確認
2 候補を10〜20程度リスト化する 地域・病院種別(市中病院・大学病院)・研修内容で整理
3 病院へ電話・メールで問い合わせる 募集の有無、締切、選考日、必要書類、選考方法を確認
4 書類を準備して応募する 履歴書・志望理由書・成績証明書など。病院ごとに志望理由を具体化
5 大学・都道府県の窓口に相談する 推薦や書類添削、学外の募集情報を得られることがある

候補数「10〜20程度」は当校の目安です。地域や条件によって適切な数は変わります。

3.二次募集の探し方

一次マッチングの結果発表後、空席のある病院が二次募集(追加募集)を実施します。募集情報は一か所にまとまっていないため、次の情報源を組み合わせて探しましょう。

情報源 分かること 注意点
研修プログラム別マッチング結果(厚生労働省掲載) 全国のプログラムごとの定員・マッチ者数・空席数 10月22日時点の数値。その後の採用で変わる
民間医局レジナビ「2次募集特集」 二次募集を行う病院の紹介・採用情報 掲載は一部の病院。病院詳細の閲覧には会員登録が必要
各病院の公式ホームページ 応募資格・選考日・提出書類 最終的な確認先。掲載が遅れることもある
都道府県の医師確保担当部署 県内病院の募集情報・相談会 実施の有無や内容は都道府県ごとに異なる
大学の学生支援・キャリア支援窓口 推薦、書類添削、卒業生の情報 早めに相談すると動きやすい

都道府県が相談窓口を設ける例

たとえば新潟県は、2026年10月22日14時のマッチング結果発表と同時にオンラインの無料個別相談窓口を設け、同日と翌23日に二次募集の攻略セミナーを開催しました。県外の病院を希望する人も相談できるとしています(新潟県の案内ページ)。

ほかの都道府県でも同様の取り組みがある場合があるため、志望地域の医師確保担当部署のページを確認しましょう。

掲載時点で空席があっても、すでに採用が決まっている場合があります。応募前に必ず病院へ直接問い合わせてください。具体的な日程の考え方と掲載病院の例は「初期研修の二次募集はいつまで?」にまとめています。

4.応募先の選び方

二次募集では、希望する地域だけに絞りすぎないことが重要です。2026年度の都道府県別データを見ると、空席の大半は6都府県以外にあります。

図2.マッチング後の空席の所在(2026年度)

地域別

6都府県

193席(12.0%)

その他41道県

1,418席(88.0%)

病院種別

臨床研修病院

722席(44.8%)

大学病院

889席(55.2%)

6都府県=東京都・神奈川県・愛知県・京都府・大阪府・福岡県。出典:医師臨床研修マッチング協議会「令和8年度 研修医マッチングの結果」(2026年10月22日、厚生労働省掲載)(表4・表6)から当校が計算。

都市部では空席がほとんど残っていない地域もあります(大阪府6席、兵庫県4席、奈良県2席)。一方、北海道(92席)や新潟県(85席)のように空席の多い地域もあります。また、空席の過半は大学病院にあるため、市中病院だけでなく大学病院のプログラムも候補に入れると選択肢が広がります。

応募先を比較するときの確認項目

比較項目 確認する内容 確認方法
募集状況 現在の空席と募集人数、募集が続いているか 病院の研修担当窓口に問い合わせる
選考日程 応募締切・面接日・結果通知日 募集要項・問い合わせ
研修内容 ローテーション、救急当直、指導体制 研修プログラムの公開資料・見学
生活環境 住居(宿舎の有無)、通勤、地域環境 病院の案内・オンライン説明
個別条件 修学資金・地域枠の勤務義務との適合性 大学・貸与元の担当窓口

5.応募書類と面接の対策

一次マッチングで不採用となった理由が分からない場合、面接だけを原因と決めつけないことが大切です。病院によって、成績、実習評価、志望理由、面接、応募書類などの扱いは異なります。

志望理由を見直す

「教育環境が充実しているから」という一般的な理由だけではなく、その病院の研修内容と自分の経験を結び付けましょう。二次募集では「なぜ一次で応募しなかったのか」と聞かれることもあるため、今回あらためて病院を調べて魅力を感じた点を、具体的に説明できるようにしておきます。

アンマッチの経緯を聞かれたら

言い訳や他院の批判は避け、①結果を受け止めていること、②振り返って改善したこと、③この病院で研修したい理由、の順に簡潔に伝えると、前向きな印象につながりやすくなります。

オンライン面接を練習する

画面の明るさ、通信環境、視線、声量、回答の長さなどを事前に確認します。模擬面接を録画して見返すと、改善点が分かりやすくなります。

応募書類を確認する

誤字脱字だけでなく、病院ごとに志望理由が具体化されているかを確認しましょう。面接で落ちる原因と改善策は「初期研修の面接で落ちる原因とは?」で詳しく解説しています。

6.医師国家試験対策との両立

二次募集の選考が続くと、学習時間や集中力が低下することがあります。しかし、研修を開始するためには医師免許の取得が必要です。進路活動と国家試験対策は並行して進めましょう。

説明用の架空例:二次募集期間中の1日の時間配分

時間帯 平日(応募準備日) 面接がある日
午前 国試演習(臨床問題) 移動中に必修問題の復習
午後 国試演習・解説の見直し 面接・病院見学
夕方 応募書類の作成・問い合わせ(上限1〜2時間) 面接の振り返りメモ
夜 苦手分野の復習 翌日の学習計画を立てる

※実在の受講生の予定ではなく、時間の分け方を説明するための架空例です。

苦手分野を整理し、応募書類の作成や面接準備の時間と国試学習の時間を分けて管理しましょう。試験日程は「第121回医師国家試験|日程・試験会場・受験案内」、個別指導の内容は国家試験対策コースをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q.アンマッチになったら医師になれませんか?

A.いいえ。アンマッチは研修先が決まらなかったという意味で、医師国家試験の合否や医学部の卒業とは別の問題です。空席のある病院の二次募集に応募でき、医師国家試験に合格すれば医師免許を取得できます。

Q.二次募集はいつから始まりますか?

A.2026年度は10月22日14時のマッチング結果発表後、空席のある病院がそれぞれ募集を始めています。全国共通の締切はなく、「定員に達するまで」とする病院もあるため、早めに病院へ問い合わせてください。

Q.二次募集は複数の病院に応募できますか?

A.各病院の募集条件や選考日程を確認したうえで、複数の病院への応募を検討できます。内定の承諾や辞退の連絡は、相手の病院の採用活動に影響するため早めに行いましょう。

Q.CBTの成績は選考に影響しますか?

A.病院ごとの選考方針によります。提出書類にCBTの成績を求める病院もあるため、募集要項で評価項目を確認してください。

Q.地方の病院も検討すべきですか?

A.選択肢を増やすうえで有効です。2026年度の空席1,611席のうち約88%(1,418席)は、東京都・神奈川県・愛知県・京都府・大阪府・福岡県以外の41道県にあります。研修内容や生活環境もあわせて確認しましょう。

Q.面接で不採用が続いた場合はどうすればよいですか?

A.面接の改善だけでなく、応募先の条件、志望理由、応募書類も見直しましょう。大学の指導教員や第三者に模擬面接を依頼すると、改善点を客観的に把握できます。

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電話受付:月〜土 8:30〜22:00/日・祝 10:00〜18:00。体験授業は福岡校(福岡市営地下鉄 赤坂駅から徒歩2分)またはオンラインで受講できます。

執筆・編集:CES医師国試予備校 講師チーム

監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)— 医学部・医療系国家試験の受験指導に30年以上携わり、CES医師国試予備校をはじめとする個別指導予備校を運営。

最終更新日:2026年11月6日(掲載データは各出典の公表時点のものです)

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