医学部6年生の卒業試験・医師国家試験対策|医学部の勉強法と留年予防|国試合格まで
医学部6年生の卒業試験・医師国家試験対策|第121回の日程・合格基準と両立のための年間計画
- 第121回医師国家試験は2027年2月6日・7日。出願は2026年11月2日〜30日です。
- 合格には必修80%以上・一般/臨床実地の相対基準・禁忌肢3問以下のすべてが必要です。
- 第120回の新卒合格率は94.7%ですが、既卒は約54.6%。現役で合格し切ることが最大の目標です。
- 卒業試験は国家試験の前提。国試の過去問を軸に、大学独自の出題傾向を上乗せして両立させます。
結論|6年生で大切なこと
6年生は、臨床実習の仕上げ、卒業試験、医師国家試験が1年間に集中する学年です。卒業試験に合格しなければ国家試験を受験できないため、まず卒業試験を確実に突破し、その勢いのまま国家試験まで走り切る計画が必要です。
範囲の大部分は共通しているので、国家試験の過去問を軸にしながら、卒業試験の出題傾向を上乗せするのが効率的です。新しい教材を次々に増やすより、過去問の誤答分析を繰り返して弱点を潰すことを優先しましょう。
第121回医師国家試験の日程
出典:厚生労働省「医師国家試験の施行について(第121回)」。受験手数料は15,300円。
合格基準と最新の合格率
医師国家試験は400問・2日間で、次の3つの基準をすべて満たした人が合格です。必修問題は80%の絶対基準、それ以外の一般問題・臨床実地問題は平均点と標準偏差を用いた相対基準で、回ごとに変わります。
| 区分 | 配点 | 第119回(2025年) | 第120回(2026年) |
|---|---|---|---|
| 必修問題 | 一般1問1点・臨床実地1問3点 | 160点以上/200点 | 160点以上/200点 |
| 必修を除く一般・臨床実地 | 各1問1点 | 221点以上/300点 | 224点以上/300点 |
| 禁忌肢問題 | 選択数 | 3問以下 | 3問以下 |
出典:厚生労働省「第119回・第120回医師国家試験の合格発表について」。
出典:厚生労働省の合格発表。既卒は「全体−新卒」で算出(第119回:受験775人・合格457人、第120回:受験775人・合格423人)。
新卒と既卒の合格率には約40ポイントの差があります。既卒になると学習環境や生活リズムの維持が難しくなるため、6年生のうちに合格し切ることが何より重要です。
卒業試験と国家試験の両立
| 項目 | 卒業試験 | 医師国家試験 |
|---|---|---|
| 実施者 | 各大学 | 厚生労働省 |
| 時期 | 大学による(6年次の夏〜秋が多い) | 2月(第121回は2027年2月6日・7日) |
| 出題範囲 | 大学のカリキュラム・担当教員の出題傾向 | 医師国家試験出題基準(令和6年版) |
| 形式 | 大学による(多肢選択式が中心、記述を含む場合も) | 多肢選択式400問・2日間 |
| 合否 | 大学の基準で判定。不合格なら卒業できない | 必修・一般/臨床実地・禁忌肢の3基準 |
※卒業試験の時期・形式・再試験の有無は大学により大きく異なります。
両立のポイントは、共通部分は国家試験の過去問で固め、大学独自の範囲は卒業試験の過去問と講義資料で上乗せすることです。卒業試験の結果は、国家試験に向けた弱点リストとしてそのまま活用できます。
6年生の年間計画
※説明用の計画例です。卒業試験・実習の時期は大学によって異なります。
学習の進め方
- 現状把握:模擬試験や卒業試験の結果を、領域別・問題形式別に分けて弱点を特定する
- 優先順位:必修(80%の絶対基準)→ 頻出領域 → 弱点領域の順に時間を配分する
- 理解:誤答した問題は、正解の根拠と他の選択肢が誤りである理由まで説明する
- 演習:過去問を時間を計って解き、誤答の原因を「知識・読み違い・判断」に分類する
- 再評価:1〜2週間後に同じ問題を解き直し、正答の根拠を言えるか確認する
禁忌肢は、患者さんに重大な不利益を与える選択肢です。必修とあわせて、直前期まで繰り返し確認してください。
CES医科のマンツーマン指導
CES医科では、講師1人・生徒1人のマンツーマン指導で、医学部の進級・CBT・OSCE・卒業試験・医師国家試験まで、学習段階に応じた個別指導を行っています。6年生では、卒業試験の日程と国家試験までの残り時間から逆算して計画を立て、誤答分析をもとに必修・弱点領域を優先的に指導します。
卒業試験・国家試験の両立や、模試の結果が伸びない不安についてご相談ください。
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よくある質問
Q. 第121回医師国家試験はいつ実施されますか?
A. 2027年(令和9年)2月6日(土)・7日(日)です。出願期間は2026年11月2日(月)〜11月30日(月)、合格発表は2027年3月16日(火)午後2時の予定です(厚生労働省の施行公告による)。
Q. 医師国家試験の合格基準は?
A. 必修問題・一般問題と臨床実地問題(必修を除く)・禁忌肢の3つの基準をすべて満たす必要があります。第120回では、必修160点以上/200点、必修を除く一般・臨床実地224点以上/300点、禁忌肢の選択3問以下でした。必修は80%の絶対基準、それ以外は毎回変動する相対基準です。
Q. 医師国家試験の合格率はどのくらいですか?
A. 第120回(2026年2月実施)は全体91.6%、新卒94.7%でした。全体から新卒を差し引いて算出した既卒者の合格率は約54.6%で、新卒と既卒の差が大きいのが特徴です。
Q. 卒業試験と国家試験の勉強は分けるべきですか?
A. 範囲の多くは重なるため、国家試験の過去問を軸にしながら、卒業試験の出題傾向(大学独自の範囲や形式)を上乗せする進め方が効率的です。卒業できなければ国家試験を受験できないため、卒業試験を軽視しないことが前提です。
Q. 共用試験に合格していないと国家試験を受けられないのですか?
A. 2025年4月1日以降に大学を卒業する人は、共用試験の合格が医師国家試験の受験資格の要件です。第121回の施行公告にも明記されています。
確認テスト(10問・解説付き)
第121回医師国家試験の日程と、合格基準・合格率の最新データを確認する問題です。
Q1. 第121回医師国家試験の試験日は?
解答:2027年2月6日(土)・7日(日)
解説:厚生労働省が2026年7月1日に施行を公告しました。試験地は北海道・宮城・東京・新潟・愛知・石川・大阪・広島・香川・福岡・熊本・沖縄の12か所です。
Q2. 第121回医師国家試験の出願期間は?
解答:2026年11月2日(月)〜11月30日(月)
解説:郵送の場合は11月30日までの消印が必要です。大学で取りまとめる場合は学内の締切がさらに早いことがあります。
Q3. 必修問題の合格基準は得点率で何%か。
解答:80%(第120回は160点以上/200点)
解説:必修は絶対基準で、毎回同じ80%です。採点除外問題があると満点が変わることがあります。
Q4. 必修問題の臨床実地問題は1問何点として採点されるか。
解答:3点
解説:必修の一般問題は1問1点、臨床実地問題は1問3点です。臨床実地の取りこぼしは影響が大きくなります。
Q5. 禁忌肢問題の合格基準は?
解答:選択数3問以下
解説:4問以上選択すると、ほかの得点に関係なく不合格になります。
Q6. 第120回で、必修を除く一般問題・臨床実地問題の合格基準は?
解答:224点以上/300点
解説:この基準は相対基準のため毎回変わります。第119回は221点以上/300点でした。
Q7. 第120回の新卒者の合格率は?
解答:94.7%
解説:全体は91.6%。全体から新卒を差し引いて算出すると、既卒者の合格率は約54.6%(受験775人中423人合格)です。
Q8. 現在の医師国家試験の出題数と試験日数は?
解答:400問・2日間
解説:第112回(2018年)から、一般問題を100問減らして400問・2日間になりました。
Q9. 現在の医師国家試験出題基準は何年版で、第何回から適用されているか。
解答:令和6年版。第118回(2024年)から適用
解説:出題基準は概ね4年ごとに改定されます。ブループリント(設計表)で領域ごとの出題割合の目安が示されています。
Q10. 第121回医師国家試験の合格発表日時は?
解答:2027年3月16日(火)午後2時
解説:厚生労働省のホームページに受験地別・受験番号で掲載されます。
参考情報
- 厚生労働省|医師国家試験の施行について(第121回)
- 厚生労働省|第120回医師国家試験の合格発表について
- 厚生労働省|第119回医師国家試験の合格発表について
- 厚生労働省|医師国家試験出題基準の改定について(令和6年版・第118回から適用)
- 各大学の卒業試験要項・学生便覧
※本記事は一般的な学習情報です。科目配当・試験時期・進級基準は大学ごとに異なるため、所属大学のシラバス・学生便覧・試験要項を優先してください。試験制度の数値は記事末尾の公式情報で最新版をご確認ください。
執筆・編集:CES医科 講師チーム
監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)。医学部・医療系国家試験の指導に30年以上携わる。
最終更新日:2026年10月30日
