医学部CBT|「過去問がない」不安を減らす勉強法!公開問題・模試・問題集の使い分け
医学部CBTは「完全な過去問が手に入らない」ことが大きな不安要因になりがちです。国家試験のように年度別の本試験問題が公開されているわけではなく、対策の軸が見えにくいからです。
ただし実際には、”過去問がない”状況でも得点を安定させるためのリソースは揃っています。重要なのは、公式の公開問題やCBT模試、市販の問題集を目的別に使い分け、適切に使用していくことです。
この記事では、各教材の特徴を整理したうえで、それぞれの最適な使い方を提示します。
1なぜCBTは「過去問がない」のか?(不安の正体)
CBTはプール問題からランダムで選ばれた問題を回答する形式であるため、全員が同じ問題を回答するわけではなく、問題の公開が限定されています。そのため国家試験のように「年度別を解けばある程度の安心材料が得られる」という対策方法が成立しません。
しかし裏を返すと、“出題形式と頻出テーマ”を押さえ、知識を的確に整理すれば点数が安定する試験でもあります。
その知識を押さえるのに役立つのが、次の3つの教材です。
2CBT対策の3大リソース:役割別に教材を使い分ける
① 公式公開問題(=型を知る・品質の基準を知る)
CATO(医療系大学間共用試験実施評価機構)は、医学系CBTの公開資料として「医学系CBT公開問題」(2009年版)を掲載しています。
ここには通常の単問だけでなく、病態EMI(多選択肢連問形式)や順次解答4連問形式など、CBTらしい形式の例題が含まれています。
メリット
公式の問題の質感や言い回し、出題形式を掴むことができる
デメリット
サンプル問題量は多くない、あくまでも本番の出題の様子を知るだけのものである。
② 民間模試(=本番シミュレーションと弱点診断)
CBT模試は「本番形式で時間配分を練習し、弱点を可視化する」ための道具です。
代表例として、MEC、TECOM、メディックメディア(mediLink)などの大手予備校がCBT模試(320問を6ブロック)の形で本番同様に解けるものを提供しています。
メリット
時間配分/ブロック運用/当日の集中力まで含めて練習できる(直前期に最強)
デメリット
復習に時間がかかる(やり方を誤ると”受けっぱなし”で効果が落ちる)
③ 市販問題集(=演習量を作り、知識を定着させる主戦力)
CBTの対策は知識面での補強も不可欠ですが、「出題形式になれる」ことも重要です。そのため、日常学習の中心はCBTに類似した市販問題集になります。
市販問題集は問題の類似性のみならず、関連知識の整理も可能であるため、対策において重宝します。
メリット
毎日回せる/弱点の反復がしやすい(6ヶ月前〜直前まで対策の軸となる)
デメリット
問題量が多く、直前に急に使用すると所見問題が多く、逆に対策の効率が落ちる可能性あり
3使い分けの鉄則:「順番」を間違えない
CBT対策で失敗しやすいのは、多くの模試の受験するのみで疲弊する、または教科書のみで対策を行い本番形式に慣れない、のどちらかです。
おすすめは次の順番です。
46ヶ月前〜直前の「投入順」モデル
6ヶ月前
公式公開問題 → 問題集ルーティン化
まず公式公開問題で「CBT独特の聞かれ方」を体験します。
その後は市販問題集を軸に、毎日1〜2時間を目安に演習します。
狙い
不安の正体(形式が未知)を潰して、日々の演習が回る状態にする。
3ヶ月前
問題集2周目+ミス分類 →(必要なら)軽い模試
ここからは「知らない」「迷う」「読み違い」の3分類で復習し、弱点を可視化します。
模試はこの時点では受けても1〜2回が推奨です。目的は点数より弱点抽出となります。
狙い
知識の穴を埋めるより先に、苦手は分野、出題形式を特定して学習効率を上げる。
1ヶ月前
模試(本番形式)→ 復習は”間違いの本質”だけ
直前期に模試を受験することで本番環境の再現が可能です。
復習は全て行えることが理想ですが、時間が足りない場合は
- 正答率が高いのに落とした問題(=本番で致命傷)
- 同じ理由で何度も落としている領域
のみでも復習を行いようにしましょう。
狙い
時間配分・ブロック運用・集中力の再現性を上げ、当日の失点を防ぐ。
5まとめ:CBTは「過去問がない」からこそ、設計で勝てます
CBTの不安は、情報不足ではなく「何をどの順に使うかが曖昧」なことから生まれます。
公式公開問題で形式の基準を掴み(導入)、市販問題集で演習量と定着を作り(主軸)、民間模試で本番運用と弱点診断を行う(仕上げ)。この役割分担を守れば、過去問がなくても得点は安定します。

