海外医学部の英語の授業についていけないときの勉強法|講義・教科書・試験の対策
海外医学部の英語の授業についていけないときは、「英語が分からない」のか「医学の内容が分からない」のかを分けて確認しましょう。日本語で理解を補い、英語の専門用語と短い説明へつなげると、取り組む課題を具体化できます。
この記事のポイント
- つまずきを「聞く・読む・理解する・答える」に切り分けます
- 予習では全文翻訳をせず、見出し・学習目標・図から骨組みをつかみます
- 復習は「日本語で理解→英語の用語に対応→英語で説明」の順に進めます
- 翻訳ツールや生成AIは補助にとどめ、原文と指定教材で確認します
英語だけが原因とは限りません
聞き取れなかった講義の一部分を選び、文章で読んだら理解できるか、日本語で説明されたら理解できるかを確認します。文章では分かるなら聞き取り、日本語でも分からないなら前提知識の不足が関係している可能性があります。
| 困り方 | 切り分ける質問 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| 聞き取れない | 文章で読めば意味が分かるか | 用語の音と綴りを確認 |
| 読めない | 文の構造と専門用語のどちらで止まるか | 文を区切り、キーワードを整理 |
| 理解できない | 日本語なら仕組みを説明できるか | 基礎概念を図で学び直す |
| 答えられない | 読むと分かるが資料なしでは話せないか | 短い説明を繰り返す |
この切り分けは英語力を測る試験ではなく、時間をかける場所を決めるための作業です。複数の原因がある場合は、一度にすべてを直そうとせず、次の授業・試験につながるものから扱います。
予習では全文を翻訳せず、学ぶ骨組みをつかむ
予習の段階で教科書をすべて訳そうとすると、授業に必要な準備が終わらないことがあります。まずシラバス、見出し、学習目標、図を確認し、その回の中心テーマをつかみましょう。
- 何について学ぶ回なのかを一文で整理する
- 理解の前提となる専門用語を絞って調べる
- 図の名称や矢印が何を示すか確認する
- 分からないことを質問の形にして残す
例えば「この単語の意味が分からない」と「二つの概念の関係が分からない」では、必要な調べ方が異なります。疑問を区別すると、講義で聞くべき箇所もはっきりします。
講義中は説明の関係を記録する
聞こえた英文をすべて書き取ることだけに集中すると、話の構造を追いにくくなります。大学の授業方法に合わせ、原因と結果、対比、例外など、講師が示す関係を図や短い語句で残す方法を試してください。
ノートは、見出し・重要な関係・疑問の三つに分けると復習しやすくなります。聞き取れなかった箇所は印を付け、その場で長く止まらず、授業後に指定教材や教員への質問で補います。授業を録音・録画する場合は、事前に大学と担当教員の許可条件を確認しましょう。
復習は日本語の理解から英語の説明へ
日本語の資料を使うこと自体が遠回りになるとは限りません。ただし、日本語で分かったところで終わると、英語の試験にはつながりません。「理解を確かめる段階」と「試験言語で取り出す段階」を続けて行います。
| 段階 | 作業 | 確認 |
|---|---|---|
| 理解 | 日本語・図で仕組みを整理 | なぜそうなるか説明できる |
| 対応付け | 英語の用語と指定教材を照合 | 同じ概念として結び付く |
| 説明 | 英語で短く説明 | 資料を見ずに話せる |
| 応用 | 問い方や図を変えて確認 | 覚えた順番以外でも答える |
日本語と英語で用語の範囲や使い方が一致しない場合もあります。最終的には、在籍大学の指定教材で使われている定義・表記に戻って確認してください。
CESの海外医学部進級対策コースでも、授業は基本的に日本語で進め、医学用語は英語・現地語と対照しながら解説しています。日本語で理解を固め、試験言語での説明につなげる流れです。[1]
専門用語は単語帳だけで終わらせない
用語を覚えるときは、英語、日本語、短い定義、関連語、授業での例を一組にします。単語の訳を答えるだけでなく、「この語は何を指すか」「似た語とどう違うか」を説明できるようにしましょう。
翻訳ツールや生成AIは意味を調べる補助になりますが、専門用語や否定・条件の読み違いが起こり得ます。訳文だけで理解したつもりにならず、原文の重要箇所と図を照合します。共有が禁止された教材や個人情報を外部サービスに入力しないことも必要です。
一週間の学習をつなげる
一日の長時間学習だけに頼らず、授業前の骨組み確認、授業後の説明、週末の横断的な復習を組み合わせます。時間配分は履修量に合わせて調整し、終わらなかった作業を翌週へ際限なく積み上げないようにします。
自力で調べても同じところで止まる場合は、質問を持って担当教員や指導者へ相談しましょう。「ここが分からない」という場所と、自分がどのように考えたかを示すと、理解と言語のどちらを補うべきか確認しやすくなります。
会話で確認する学習のポイント
学生:教科書を翻訳しているだけで一日が終わります。
講師:まず見出しと図から、その回の学習目標を整理しましょう。理解に必要な用語を絞り、最後に英語で要点を説明してみます。
学習・準備の進め方
- 聞く・読む・理解・回答の課題を分ける
- 日本語と図で理解を確認
- 英語の用語へ対応付け
- 資料なしで短く説明
よくある質問
日本語の参考書を使ってもよいですか?
理解の補助として使う方法があります。ただし、用語や範囲を大学の指定教材と照合し、最後は試験言語で答える練習を行いましょう。
一般英会話を優先すべきですか?
日常会話と授業・試験の課題は重なる部分もありますが同一ではありません。現在のつまずきが用語、聞き取り、内容理解、説明のどこにあるかを確認してください。
翻訳したノートだけで試験対策はできますか?
翻訳の正確さと試験への対応を確認する必要があります。原文や図、指定教材へ戻り、資料を閉じて説明できるか試しましょう。
確認問題
日本語で理解した後に、試験対策として必要な次の作業は?
解答を確認する
英語の専門用語と対応させ、試験言語で説明・解答する練習です。
まとめ
英語の授業への対策は、英語力と医学的理解を分けて考えると具体化できます。予習で骨組みをつかみ、講義の関係を記録し、復習で英語の説明へつなげましょう。
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参考・確認先
情報確認日:2026年10月20日。大学の規則は年度・学部・課程で異なり、変更されることがあります。本文の学習例・確認表はCESによる学習方法の提案であり、大学公式の基準ではありません。最新の条件は所属先の案内で確認してください。
執筆・編集:CES医師国試予備校 講師チーム
監修:岩崎 陽一(株式会社アクト 代表取締役)
医学部・医療系国家試験の指導に30年以上携わり、CES医師国試予備校をはじめとするアクトの各予備校を統括。
最終更新日:2026年10月20日
