医学部CBTの勉強法|高得点を取る「問題演習ノート術」7つの実践ポイント

医学部CBTノート術

医学部CBTで高得点を目指すうえで欠かせないのが、問題演習後の「ノートの作り方」です。本記事では、間違えた問題の分類方法・ノートへの記録の仕方・最適な復習頻度まで、CBT対策に有効な問題演習ノート術を7つのポイントに分けて解説します。「演習量は確保しているのに点数が伸びない」という悩みを持つ方は、ぜひ参考にしてください。

1CBTノートの目的はまとめの作成ではない

まず大前提として、CBTノートの目的は講義内容のまとめノートを作成することではありません。綺麗に体系化されたまとめは一見有用に見えますが、逆に作成に時間がかかり得点に直結しにくいのが現実です。

CBT高得点のために作るべきノートの本質は、「自分の誤答パターンを記録すること」です。

  • なぜ間違えたのか
  • どの知識が抜けていたのか
  • どの思考過程がズレていたのか

これを可視化するためのツールがノートです。つまり、他人に見せるためのノートではなく、自分の弱点ログとして機能するノートであることが重要です。

2間違えた問題の正しい切り取り方

よくある誤りは、解説を丸ごと書き写すことです。しかし、それでは時間がかかるうえに復習効率が落ちます。高得点を取るには、誤答を次の3種類に分類する必要があります。

  1. 知識不足型
    単純に知らなかった。暗記が足りない。
  2. 理解不足型
    知っていたが、病態のつながりが曖昧だった。
  3. 思考ミス型
    設問の意図を読み違えた、治療の優先順位を誤った。

ノートに書くべき3つの要素

ノートには問題全文ではなく以下の3点だけを書きましょう。

  • 問題のテーマ
  • 誤答の分類
  • 正解に至る考え方
記入例
急性心不全

誤答分類:②理解不足型

ロジック:湿性ラ音+起坐呼吸+BNP高値 → 左心不全 → 利尿薬

このように、短く要点化して復習を行うようにします。見返したときに30秒以内で思考が再現できる形が理想です。

31ページ1テーマの原則

CBTは分野横断型の試験です。循環器の問題でも、薬理や生理の知識が必要になります。そのため、科目別ノートよりもテーマ別ノートが有効です。

例えば、以下のような病態単位でページを作ります。

  • 心不全
  • DKA
  • 甲状腺機能亢進症
  • 脳梗塞
  • 急性腹症

各ページに追記すべき項目

そのページに、以下を追記していきます。

  • 診断の決め手
  • 問われやすい検査値
  • 第一選択治療
  • 禁忌になりやすい選択肢

テーマ別蓄積のメリット

テーマ単位で蓄積することで、知識が点ではなく線になります。これはランダムで解くだけでは得られない効果です。

4復習頻度の設計が得点を決める

ノートを作っても、見返さなければ意味がありません。高得点をとるためには、復習の間隔を意識することが大切です。

基本的には、以下の3段階で復習を行います。

タイミング 復習の目的
1日後 短期記憶の定着・誤答パターンの再確認
1週間後 思考プロセスの再現・理解の深化
1ヶ月後 長期記憶への定着・知識の安定化

CBTは国家試験と比較して基礎医学の比重が高いため、生理や薬理は特に忘れやすい分野です。1回理解しただけでは定着しません。復習スケジュールをあらかじめ決め、ノートを回転させる仕組みを作ることが重要です。

5模試と連動させるノート活用法

CBT模試は弱点を発見する良い機会となります。模試で間違えた問題は、必ずテーマごと復習するようにしましょう。

例えば、循環器で3問落としたなら、「循環器」ではなく「心不全」「不整脈」など病態別に復習を行うことが重要です。

模試復習のコツ

こうすることで、自分がどのテーマで繰り返し落としているかが明確になります。点数よりも「どの病態を落としたか」に注目することが、CBT対策では極めて重要です。

6やってはいけないノート術

ノート作成において、避けなければならない作成方法は以下のようなものとなります。

避けるべき3つのNG習慣

  1. 綺麗に作りすぎる
    装飾や色分けに時間をかけすぎると本来の目的である復習に時間が取れなくなってしまいます。
  2. すべての誤答を書く
    重要問題のみで十分です。CBTの得点を伸ばすには頻出テーマを優先しましょう。
  3. ノートを増やしすぎる
    冊数が増えるほど復習の頻度が落ちます。なるべく重要な点のみを整理することに主眼を置きましょう。

7ノートは減っていくのが正解

最終的な理想は、ノートの更新量が減ることです。最初は1日10個の誤答があるかもしれません。しかし、復習が機能すれば、直前期には1日1〜2個になります。

この状態は、知識が安定している証拠です。CBTは満点を目指す試験ではありません。安定して合格圏を取ることが目標です。そのためには、「同じミスを二度としない仕組み」を作ることが最優先です。

まとめ|医学部CBTの問題演習ノート術

CBT対策を行う学生の多くは、どのように対策すればよいかを知りたがります。しかし重要なのは、書く内容よりも設計です。

  • 誤答を分類する
  • 問題ごとに重要な点のみをまとめて記録する
  • テーマ別にノートを蓄積する
  • 復習の間隔も意識して回す

この4点を徹底することで、ノートは単なる記録ではなく、得点を安定させる武器になります。

CBTは量の勝負ではありません。再現性の勝負です。
間違えた問題を二度と間違えない。そのための仕組み作りこそが、高得点への最短ルートです。

著者プロフィール

東大医学部卒講師(現役医師)

略歴:

PMD医学部専門予備校およびCES医師国家試験予備校で講師として指導中。
医学教育・国試対策に関する豊富な実務経験をもとに監修・執筆を担当。