医師国家試験は何回まで受けられる?受験回数の制限なしでも合格率が下がる理由と対策

医師国家試験の回数制限の有無

医師国家試験に不合格となった場合、「何回まで受験できるのか」「浪人期間に制限はあるのか」と不安に感じる方も多いでしょう。結論から言えば、医師国家試験には受験回数の上限はありません。しかし、浪人期間が長引くほど合格率は下がる傾向にあり、再受験には戦略的なアプローチが必要です。

本記事では、医師国家試験の受験回数に関する制度的な側面と、浪人生の実態、そして効率的な再受験戦略について解説します。

医師国家試験に受験回数の制限はない

医師法および関連法令において、医師国家試験の受験回数に上限は設けられていません。理論上は何度でも受験することが可能です。

受験資格さえ満たしていれば、1回目の不合格から10年後でも、20年後でも受験できます。受験資格とは、医学部を卒業していること(または卒業見込みであること)、もしくは医師国家試験予備試験に合格し1年以上の実地修練を経ていることなどです。

受験資格に有効期限がないからといって、長期間のブランクが有利に働くわけではありません。医学知識は日々更新されており、出題傾向も変化します。

浪人回数と合格率の関係

厚生労働省が公表している医師国家試験の合格率データを見ると、新卒者と既卒者(浪人生)の間には大きな差があります。

区分 合格率(第119回・2025年)
新卒者 約94%
既卒者(浪人生) 約60%前後

この差は毎年一貫して見られる傾向です。さらに、浪人回数が増えるほど合格率は低下する傾向があります。1浪での合格率は比較的高いものの、2浪、3浪と回数を重ねるごとに合格率は下がっていきます。

これは、モチベーションの維持が難しくなること、勉強法が固定化してしまうこと、最新の出題傾向への対応が遅れることなどが要因として考えられます。

浪人期間が長引く原因

医師国家試験の浪人期間が長引く主な原因として、以下のような点が挙げられます。

1
独学の限界一度不合格になった勉強法をそのまま続けても、同じ結果になる可能性が高いです。客観的なフィードバックなしに自分の弱点を把握することは困難です。
2
モチベーションの低下周囲の同期が研修医として働き始める中、試験勉強を続けることは精神的に大きな負担となります。孤独な環境での学習は挫折しやすい傾向があります。
3
生活リズムの乱れ学生時代とは異なり、強制的なスケジュールがなくなるため、自己管理が難しくなります。規則正しい学習習慣を維持できないことが、学習効率の低下につながります。

浪人期間を短くするための戦略

浪人期間を最小限に抑え、次の試験で確実に合格するためには、以下の戦略が有効です。

不合格の原因分析を徹底する
必修で落ちたのか、一般・臨床で落ちたのか、禁忌肢を踏んだのかによって、対策は大きく異なります。模試の結果や本番の自己採点結果を分析し、弱点分野を明確にしましょう。
学習環境を変える
自宅での独学がうまくいかなかった場合は、予備校の利用や自習室の活用など、環境を変えることで学習効率が向上することがあります。
学習計画を逆算して立てる
次の試験日から逆算し、いつまでに何を終わらせるかを具体的に計画します。漠然と勉強するのではなく、マイルストーンを設定して進捗を管理しましょう。

年齢や経歴への影響

医師国家試験の浪人期間が長くなると、マッチングや就職に影響があるのではないかと心配する方もいます。

結論として、医師免許を取得すれば、浪人期間があっても医師としてのキャリアをスタートすることは可能です。研修病院によっては既卒者を積極的に受け入れているところもあります。

ただし、浪人期間が長くなるほど、面接で理由を聞かれる可能性は高くなります。その際に、浪人期間中にどのような努力をしたか、何を学んだかを前向きに説明できるよう準備しておくことが重要です。

まとめ

医師国家試験は何回まで受けられる? ― 受験回数の制限と浪人期間の現実

医師国家試験には受験回数の制限はありませんが、浪人回数が増えるほど合格率は低下する傾向があります。不合格となった場合は、原因を分析し、学習環境や方法を見直した上で、計画的に再受験に臨むことが重要です。

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