【医学部で学ぶということ】臨床実習:神経内科
先週から始まった、2週間の神経内科の実習が終わりました。
実習期間を通して入院患者を一人任され、学生自ら問診や診察を行います。
もちろん患者さんには主治医がついているのですが、学生が診察するときにその場にいてくれるわけではないので、独力で対処しなくてはなりません。これまで学習した知識や診療技術が試されます。
主訴や病歴を漏らすことのないように聴取し、感覚テストや筋力テストなどを行い所見をとっていきます。実習期間の間に2回の中間発表があり、診察結果から考えられる病態を発表し、指導医のコメントをもらいます。
最終日には内容をレポートにまとめ、発表を行いました。医師は診察時間中にカルテを書き上げてしまいますが、慣れてないと書く順番がバラバラになってしまったり、必要な事項が抜けてしまったりと、要領よく書くことは難しかったです。
このほかにも、外来患者を医師の指導のもと問診・診察する実習や、先生による講義、外部病院の見学、カンファレンス、教授回診などがありました。教授回診は患者を一人ずつ会議室に呼んで、教授が診察します。
医局に所属する大勢の医師や学生がそのまわりを取り囲む形になるので、患者側からすれば緊張するシチュエーションかもしれません。
さすがに教授の診察は手慣れたもので、学生なら10分以上かかる診察も数分でこなしてしまいます。神経内科では体のあちこちを叩いて、反射の有無を調べますが、どのような反応があったときに反射ありととらえるのかは、熟練者の手技を見なければ学習できません。
教授の手技を医師や学生が見学できることは、とても勉強になります。
会議室に来られない患者は医師たちが病室を回って回診していき、40人近くいる入院患者全員を6時間かけて教授自ら診察していきます。教授は休憩なしでやっていくので、周囲の医師や学生たちも休憩をとれず立ちっぱなしで、結構つらかったです。。。
次は脳外科を回ります。毎朝8時集合で長時間の手術見学があったりと、神経内科よりも少しハードな模様です。