【医学部で学ぶということ】CBTを受験しました
4年生の最後に全国の医学科で行われるテスト、CBTを受験しました。この試験は5年生で臨床実習、つまり医療行為をするにあたっての仮免許試験としての意義がある重要なテストです。
テストはコンピュータを使って行われ、画面に出てきた問題の答えを選択肢の中から選ぶ形式となっています。各学校のパソコンルームで受験します。モニターに問題が映し出されると近くの人の画面が簡単に見えてしまうため、受験生に出題される問題はそれぞれ異なっています。
当然、人によって簡単だったり難しかったりするのですが、統計的に算出された受験生の正答率をもとに難易度に偏りが出にくいように問題セットが作られています。
テスト範囲は4年間で学習した全ての範囲です。
すべての分野からまんべんなく出題されるため、ヤマを張って合格するのは難しいです。多くの学生が、後期の授業中に内職をして試験勉強をしています。講義をする先生には申し訳ないのですが、そうでもしないと到底終わらせることができないほど膨大な量なのです。
出題される問題は過去問と同じ問題が8割、新作問題が2割となっています。新作問題は採点の対象にはならず、受験生の正答率を調査する目的で出題されます。
過去問だけなら簡単じゃないか、と思うかもしれませんが、出題範囲が膨大なので、とても過去問すべてを勉強することはできません。CBTが開始された当初は、過去問の種類が少なかったため、勉強した問題が出題されることもそこそこあったそうです。
僕が受験した限りでは見覚えのある問題は数%でした。合格点は各大学が独自に定めます。50~70%くらいと、学校によって開きがあるようです。
うちの学校は65%でした。受験した手ごたえではどう考えても65%を超えられた感じがしなくて、これは落ちたかもしれない、と大変心配になりました。落ちると2万5千円の再試受験料を支払った上に、春休みもずっと勉強して、6時間の試験を受け直し、と非常にダメージが大きいのです。。。
しかし新作問題(難しいことが多い)が得点に入らないため、実際には80%の得点率があり驚きました。うちの学校の1番の人はなんと96%だったとか。すごい。。。
なにはともあれ、OSCE、CBTと4年生の難関を無事クリアできてほっとしております。来年からはいよいよ病院実習です!