【医学部で学ぶということ】OSCEを受験しました

 

先日OSCE(オスキー)を受験しました。OSCEとは4年生時に全国の医学科で行われる実技試験です。頭頚部、胸部、腹部、神経の診察技術(視診、聴診、触診など)と、基本手技(手洗い、採血、手術ガウンの着方など)、救急の処置(心肺蘇生)、医療面接(模擬患者を問診)の7項目が試験されます。

 

これまで何回か実習の授業がありました。みっちりと何度も教わるのかと思いきや、それぞれの項目を一通りさらっと手本を示して教えてくれるだけで、あとは各自でがんばって練習してくださいという形でした。

チームで実習するので、チームメイトと何度もシミュレーションを行って練習を重ねます。それでも足りないと感じる人は、部活の後輩などを患者役にして練習したりもします。

はじめは手順が多くて大変そうに思えましたが、練習を重ねるとそれほど難しく感じませんでした。しかし本番は恐ろしいもので、時間が足りない、手順を飛ばしてしまう、などいろいろミスがありました。

 

試験はまる一日をかけて複数の部屋に分かれて行われます。各部屋はさらにいくつかのブースに分かれていて、受験生はそれぞれのブースを回って試験を受けていきます。

ブースの中には2、3人の試験官(大学病院の医師)と模擬患者(2年生)がいて、必要な器具も用意されています。ブースに入ったら手や器具のアルコール消毒を行いつつ、壁に貼られた試験問題を見て準備をします(1分間)。大勢の学生をテストするためにそれぞれの項目の試験時間は5分と短く設定されています。

 

試験時間はもう少し余裕を持たせてほしいところでした。お手本として見せられたビデオはかなり丁寧に時間をかけてやっているのですが、そのスピードだと時間内に終わらないように感じました。医療面接などはその最たるもので、ビデオの通りにやると制限時間の3倍はかかります。

腹部の診察では、僕が序盤の手順を時間をかけてやっていたら、試験官の先生に「もういいから次いって」と言われました。時間が足りないのかと焦ってやったら、手順を一つ飛ばしてしまいました。(しかも時間は1分くらい余ってしまいました。。。)

時間内に終わらないという意見は毎年出ているはずなのですが、一向に反映されないところを見ると、運営上の都合が優先されているのでしょうか。

 

OSCEが終わっても、次はCBTという筆記試験が2月の頭に待ち構えています。定期テストはその4日前まで行われるという無慈悲なスケジュールになっており、4年生の後半はなかなか大変です。

 

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