【現役医学部生のブログ】初期研修病院選び(後編)
今週は前回の続きになります。
居心地、勉強の次は…現実?
居心地が良く、勉強できる環境も整っていれば、初期研修病院として最低限必要なものは満たされていると言えますが、その上でさらに追い求めるとすれば、非常に現実的なものとなってきます。特に気になるのは、当直回数、休みの具合、給料の額の三つでしょうか。
当直回数は月何回が妥当?
初期研修医は月に何回かの当直が課されることが通常ですが、その回数、当直時の勤務時間については病院によって色々と異なります。月に10回弱も当直する病院もあれば、月に1回あるかないかの病院もあります。勤務時間も、一晩丸々のところや深夜12時までのところなどがあり、どのシステムが自分に向いているかを十分に吟味する必要があるように思います。
休みも大事です
この辺りまでくると、少々欲張りなところもありますが、休みについても余裕があれば気にしましょう。病院によっては土曜も日曜もなく、週休0日状態のところもあります。人によっては、全く休まずにガシガシ働きたいという考えもありますが、私にはよく分かりません。と言いますのも、余裕が無ければ勉強したいと思わないですし、勉強が伴っていない研修・実習は後に使い物にならないのではないかと思うからです。
お金を重視するかは人それぞれ
以上の段階まで完璧に自分にあった病院が複数見つかった人は、最後に給料や福利厚生を気にしましょう。労働の究極の目的はお金を稼ぐことです。今回、給料についての検討を最後に持ってきたのは、仮にお金を稼ぐことを重要視していたとしても、若いうちに実力を磨いた後に大きくお金を稼ぐ方が、最終的な収入が大きくなるのではないかという考えに基づいています。なお、初期研修医の給料ですが、諸々の手当込みで月額35万といったところが相場となっています。ここから税金などが引かれますので・・・後の計算はお任せします。
以上、二週に渡って、初期研修病院選びについて述べてきましたが、参考になりましたでしょうか。普段聞くことのない、医師の労働についてイメージが湧くことで、受験生にもやる気が湧いてくれば幸いです。