【現役医学部生のブログ】医学部生の生活:五年生

五年生という学年は病院実習に始まり病院実習に終わるといっても過言ではないでしょう。と言いますのも、一年間を通じてカリキュラムとしては「病院実習。以上。」という病院実習しかないスケジュールが組まれているからです。では、病院実習とはどのようにして行われていくのかを説明していきます。

 

まず病院実習に参加する医学生全員を班分けします。数人単位になった班は大学病院に存在するほとんど全ての診療科を順番にローテーションしながら、それぞれの科で1週間ないしは2週間にわたって実習を行っていくことになります。

科によっては学外にある関連病院で実習を行うこともあり、また、科それぞれに運営スケジュールが異なるので、五年生になってはじめて、同級生が皆それぞれで勉強をしていくという状況になります。(医学部は他の学部と異なり、専攻課程のカリキュラムが飽和状態にあるので、基本的に全員が同じ授業を四年生まで受け続けます

 

ここで、整形外科をローテーションしている学生の一週間の生活モデルを挙げてみましょう。(我が大学で実際に行われているものではありません。)

 

月曜日

8時~:術後カンファレンス

10時~:ギプス巻き実習

11時~:股関節疾患に関するレクチャー

13時~:手術見学・補佐

火曜日

8時~:教授回診

10時~:医局カンファレンス

14時~:受け持ち患者の診察

16時~:受け持ち患者の検査同行

水曜日

9時~:膝関節疾患に関するレクチャー

10時~:受け持ち患者に関するレポート作成

13時~:手術見学・補佐

木曜日

終日:関連病院にて実習

金曜日

8時~:受け持ち患者の診察

9時~:リハビリ見学

10時~:関節鏡検査見学

13時~:脊椎疾患に関するレクチャー

17時~:一週間のまとめ

 

具体的なイメージはつかめたでしょうか?

 

初めて医師の業務に具体的に触れる五年生の一年間は、多くの医学生に夢の実現を実感させるだけでなく、たくさんの勉強の機会を与えてくれる幸せな期間ではないかと私は思います。

 

最終学年の六年生についてと病院実習がどのようにして行われるかは、はまた来週ということで(^^)

 

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