【現役医学部生のブログ】医学部卒業後の流れ②
医学部医学科卒業後の進路
①医師になる
②研究者になる
③行政に携わる
④一般企業に就職する
のうち③もしくは④を選んだ場合について…
③の「行政に携わる」とはそもそもどういうことを指すのかというと、主に国家公務員になるということを想定しており、外務省の医務官や厚生労働省の官僚として国のために医療に関わります。
外交官の健康管理や医療制度改革に取り組むこととなるので、医師というイメージからは少し遠くなりますが、こちらも医師と並んで責任の大きい仕事と言えるでしょう。行政への関わり方としてはその他に、保健所への勤務なども考えられます。
④はその言葉通りです。医師というライセンスは取得するけど、医師にはならず(または、少しの間、医師として働いた後に)普通の企業などで働くというものです。
有名な例としては作家になったり、進学塾の経営者になったり、テレビのコメンテーターとして活躍したり、国会議員になった方もいらっしゃいますね。その他、製薬会社への就職などもあります。
①から④のどれを選ぶかはその人次第です。医学部に入ったからといって必ずしも医師になる必要はありません。(多くの人は医師になることを目指していますが)だからこそ、私は「なぜ医師を目指し、そして医師になった後どのような人生を歩みたいのか」をしっかり考えてから医学部に来てほしいと思っています。
「人を助けたいから」「給料が安定しているから」「成績が優秀だから」など医学科を目指す理由はいろいろあると思います。(自論ですが後ろ2つの理由で医学科を選ぼうとするのは大失敗だと思います。もっと良い職業ありますよ。)しかし、果たしてそれは本当に正しいことなのでしょうか。
上に書いたことの繰り返しになってしまいますが、親や教師、環境が押し付けた綺麗事だけではなくて、経験や学んだことに基づいて、医学科を目指す理由とその後に目指す展望を具体的に話せるような人が医学部に集まってくれたら私はすごく嬉しいです。