【現役医学部生のブログ】初期研修病院選び(前編)

医師としてのキャリアをスタートするときの話を少し交えつつ、初期研修病院選びについての話を今週と次週に渡ってしていきます。夢への道のりをイメージすることで、受験生のやる気が奮いたてば嬉しいですし、現在、初期研修病院を検討している医学生が参考にしてくれても嬉しいです。

 

初期研修の目的を明確に

医学生の生活:六年生」にて医学生の就職活動やマッチングについては既に述べましたが、初期研修先の病院というのは、医学生が自らの意志で決めなければなりません。検討すべきポイントとしては以下の様なものがありますが、これ以外にもたくさんあるため、自分が何を目的として初期研修を行うのかを明確にすることが実りある研修にするための近道なのではないでしょうか。

  • 働きやすい雰囲気があるか
  • 研修医同士の雰囲気はいいか
  • 上級医に指導する余裕があるか
  • 自分が最初に患者を診察する機会があるか
  • カリキュラムはどうか
  • 当直回数は何回か
  • 休みは保証されているか
  • 給料はいくらか

 

まずは居心地

初期研修病院を選ぶに当たって、最も大事なのは職場の雰囲気ではないかと私は思います。日常業務や当直が忙しいことに加え、医師としての実力が不足した状態で毎日を過ごすということは、かなりのストレスになるのは想像に難くないからです。初期研修というのは勉強の場ですが、まずは人間としての心の健康を保てる場所を選ぶ必要があると思います。

 

次は勉強を大切にしましょう

初期研修の最大のメリットは、教科書や学生実習で学べないことを、上級医に指導を受けながら学習、習得できることにあると思います。患者との関係を構築する技術、疾患に関する知識、針刺しや縫合、エコーなどの手技とどれも一生の財産になるものばかりです。従って、上級医の余裕や、自分が勉強する機会がどのように担保されているかについては十分に気をつけてチェックしなければなりません。

 

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