医学部6年間の集大成!最後の難関「医師国家試験」について

医学部6年間の集大成!最後の難関「医師国家試験」について

医学部を卒業後、医師になるためには国試合格が不可欠です。そこで、医師国家試験の概要を知るとともに、医学部ごとの国試合格率などもチェックしてみましょう。また、医師国試対策のポイントも取り上げています。

 

医師国家試験の概要

医師国家試験は毎年1回、2月に実施されており、原則として医学部の卒業試験に合格した人が受験資格を持ちます。東京・大阪のほか、北海道や沖縄など全国12の都道府県での受験が可能であり、どの医学部に通っている場合でも受験地に向かいやすいです。

10月頃から願書が配布され、11月に出願する流れとなります。2月の試験ののち、3月に合格発表が行われる流れです。受験手数料は15,300円と定められており、民間の検定試験などと比べるとやや高めですが、大学入試共通テストなどと同程度の水準と言えます。
出題範囲は医学全般ですが、厚生労働省が示す「医師国家試験出題基準」を出題内容のヒントにすると良いでしょう。分野ごとの出題割合も示されているので、特に重視すべき項目もわかります。

 

第115回医師国家試験施行について┃厚生労働省

 

医師国家試験の合格率

医師国家試験の合格率

医師国家試験の合格率は、受験者全体に対して90%ほどと高水準です。90%と聞くと国試が簡単なように思えるかもしれませんが、受験には医学部の卒業試験への合格が必要なことが背景にあります。卒業試験に合格できるレベルに達していれば、国試も突破できる可能性が高いと考えておきましょう。医学部在学中は、まず卒業試験をクリアできるレベルの学力をつけることが大切です。

 

医学部ごとの国試合格率の差も見てみましょう。2020年度のデータでは、私立医学部で自治医科大学大阪医科薬科大学(旧:大阪医科大学)産業医科大学の国試合格率が100%となっています。

国公立医学部の例も見てみると、和歌山県立医科大学が98.1%を記録するなど、全国平均を大きく上回るところも少なくありません。ただし、国試合格率を見る際には注意も必要です。合格率は「合格者数÷受験者数×100」で算出されるため、受験者を優秀な学生に絞り込めば合格率は上がりやすいです。

 

卒業試験が厳しく、国試合格レベルに達しないと卒業が認められないなどの場合もあり、一概に国試合格率が高い医学部を選びさえすれば、国試をラクラク突破できるとは限りません。それでも、国試合格率の高さは医学部での学習モチベーションを維持する上で役立ちます。周囲と切磋琢磨しながら、ぜひストレートでの医師国試突破を実現しましょう。

 

医師国家試験対策のポイント

医師国家試験対策のポイント

医師国家試験を受けるのは卒業試験後のため、6年次になります。しかし、6年次になってから国試対策をバタバタと始めるのは好ましくありません。範囲が膨大なため、短期間の学習で網羅するのは難しいからです。
そのため、医学部入学後から、コツコツと学習を積み重ねておくことが大切です。1~4年次の間も、大学の授業内容などをきっちり把握するようにしましょう。目先の単位だけをギリギリの成績で確保していく学習スタイルでは、4年次頃の共用試験や、6年次での卒業試験・国試で痛い目にあいかねません。

国試では幅広い内容が問われますが、早い段階で一定の分野についてはクリアしておくと安心です。全分野を同時並行で学ぶ必要はなく、医学部での学習が進んだ分野から確実に得点源を増やしていきましょう。
医学部での学習に不安がある場合は、医師国試専門予備校を利用するのも一案です。直接的な国試対策だけでなく、医学部での学習サポートにも役立てることができます。医学部受験をした際と同様に、国試対策も効率よく進めたい場合は、医師国試専門予備校のスタッフなどから学習の進め方についてアドバイスをもらうと良いでしょう。

 

まとめ

・医師国家試験は毎年2月に全国12都道府県で実施
・医師国試合格率や約90%だが医学部ごとに差がある
・国家試験対策は早めのスタートが大切